〜故郷便り(新春)〜

”新年を迎え心新たに”

                 霧の立つ町として知られる、四方を杉の山に囲まれた盆地。日田の霧は底霧と呼ばれ、日田盆地独特の風物詩。

                 三隈川・花月川の流れに沿って、盆地は乳白色のベールにつつまれ、太陽が淡く、衣類はしっとりとぬれる。10月中旬から

                 12月初旬が最も濃度が濃い。この時期の霧の海は絶品。


 
       明けましておめでとうございます。

           関西日田会の皆様も穏やかに新年をお迎えのことと思います。今年の正月は、年末から年始にかけて素晴らしい好天気

        に恵まれて、山間の私たちの村にも高い杉の梢から、9時21分 輝かしい新年のご来光を拝むことができました。また、

        9時半ごろから霧深い市内を抜けて、高瀬の方に出かけたのですが、三隈川の黒岩橋(三隈大橋)に差し掛かった時、濃霧

        のため錢淵橋と立ち並ぶ旅館しか見えず、少し車を止めて霧に隠れた亀山公園を眺めていると丁度、10時、少しづつ流れ

        るように霧が薄れ、ふと川面に目を移すと、水を蹴って1羽の水酉(鳥)が霧の中に消えてゆき20分ほどで何時もの美しい

        亀山公園が、その姿を見せてくれました。

         帰りは、大原八幡宮にお参りしましたが、お天気も良く、多くの参拝客で賑わっていました。我が家の前のお地蔵様も門松

        をいただいて新年を迎えていて、今年も私たちの平穏な生活を見守ってくれることでしょう。

         今年も先ず健康で1年を過ごしたいと思います。余談ではありますが、大晦日の夜に新聞受けの箱の中に、新聞を配達し

        くださる方へ、「こんな寒い中、毎朝玄関まで新聞を届けていただき有難うございます」のメッセージを入れておき、朝刊を

        て取りに行くのが、私の今年の初仕事になりました。





  

提供:財津タエ子さん

※日田市小河内町は、日田市から花月、守実、耶馬溪・中津に至る「日田往還道」沿いの地域。