お早うございます。私は、大原大しだれ桜です。
今朝の日田は花冷えとでも言いましょうか、私はこの地に芽吹いて200年も超えたと思う。
いろんなことがあったなぁーと思います。眼下に広がる大原グラウンドでは、正月には消防団の出初式が
あり、秋には市の主催で大運動会が催され、秋といえば放生会で大原様の参道いっぱいに出店が
並び、人出も大変なものでしたよ。中でも淡窓先生の弟で廣瀬久兵衛氏が、文政6年~8年(1823年か
ら1825年)頃に完成させた小ヶ瀬井路は、総長2754m、このうち隧道が900mもあり、この井路から
足元に水が流れ出したことは忘れることはできません。あれから190年あまりも此処に・・・、
葉を落としてただの枯れ枝の時は、誰も見上げてはくれません、でもこの大きな木に大きな幹に、
そして、この優雅にしだれた枝に、見事にまで花をつけてくれた今、私の下は、大勢のお花見の方
たちで賑わいます。もうじきこの小ケ瀬井路に私は花筏になって何処までも、どこまでも流れてゆきます。
~ 蜘蛛の巣に さくら吹雪いて 凧になり~
(提供者:日田市小河内町・財津タエ子さん:H28.4.1)