「岩澤重夫展(前期)」及び「琳派 京(みやこ)を彩る」を鑑賞しました


平成27年10月24日(土)渡辺会長以下19名は、秋晴れの心地よい涼風の中を、相国寺承天閣美術館へ。現在開催中の、ふるさと

大分県日田市出身の偉大な画家、「岩澤重夫展・前期」を鑑賞しました。

第一・第二展示室には、雄大な風景画に挑戦され独自の画風を確立された画伯の作品と最後の仕上げとなった鹿苑寺(金閣寺)の襖絵が

展示されていて、身近に鑑賞した皆さんはその迫力に圧倒されていました。中には、「この作品を仕上げるのにどのくらいかかるのかな」

などの話題がありましたが、ご子息の現代美術家・岩澤有徑氏曰く、よくそういう質問をされるが画伯はいつも、「78年かかりました」と

答えていたということです。

岩澤重夫展の鑑賞後、一同は揃って昼食を取り、京都国立博物館で開催中の特別展覧会「琳派 京(みやこ)を彩る」を鑑賞。尾形光琳の実像

に迫る「小西家伝来尾形光琳」と謎の画家、俵屋宗達の「風神雷神図屏風」等を鑑賞。多い日は待ち時間があるようですが、この日はスムーズ

に入館して堪能しました。(現地解散)

風神雷神とは

人間が怖れを抱くほどの偉大な力を見せる天然現象のうち,最も身近に起こり最も代表的な強風と雷鳴とをそれぞれ神格化したもの。元来,

別個に早くから尊崇され,中国では漢代の画像石に表される。日本でも級長津彦(しなつひこ)命と級長津比売(しなつひめ)命の男女の

風神をまつる神社,霹靂(なるとき)神,鳴雷(なるいかずち)神,別雷(わけいかずち)神など,雷神をまつる神社が各地に見られるが,

その像は造られなかった。一対の神々としては,仏教における千手観音の眷属である二十八部衆の傍らに表現される場合が多く,この場合,

風神は風袋を,雷神は数個の小太鼓をそれぞれ肩より上方,あるいは頭上にささげる裸の力士形に表される。