円山応挙展(後期:壁画を中心に展示)の鑑賞、龍安寺での特別講演(拝観)

文化部活動として、渡辺会長以下が、平成26年3月6日(木)相国寺承天閣美術館で開催中の円山応挙展(後期)を鑑賞

したあと、京都仏協会主催の龍安寺で開催された〜世界文化遺産のなかの都人たち〜”龍安寺に想いを寄せて”の講演を

拝聴し、非公開の茶室「蔵六庵」・つくばいと陀助椿・方丈石庭などを特別見学をしました。

◎ 相国寺承天閣美術館開館30周年記念〜円山応挙展(後期)

 

 前期、応挙芸術の至宝「七難七福図鑑」に続き、後期では壁画を中心とした応挙の作品を鑑賞しました。

 特に、今回は第1展示室の牡丹孔雀や第2展示室の雪中山水屏風、三渓樵蘇図、風雪三顧図※1などが印象に残りました。
 ※1:三顧の礼〜中国三国時代蜀の劉備は、諸葛孔明を師に迎えようと関羽、張飛を連れて自ら孔明の庵を訪ねるが二度
    とも留守で、会うことが出来ず、3度にわたって訪れ、礼を尽くして師に迎えた。

  ※2:円山応挙(1733〜1795)は、江戸時代中期に、それまでにはなかった平明かつ克明な写生画の様式を確立

    し、以後の近世絵画のスタイルに革命的な影響を与えた巨匠といわれています。
    「円山応挙展」(前期)では、相国寺承天閣美術館が収蔵する応挙と円山四条派の作品を展示していますが、特に注目
    される作品は、応挙の≪七難七福図巻≫(重文)で、全3巻(天災・人災・福寿)からなり、すべての長さを合計
    すると36メートル余りに達する長大な絵巻です。人間にふりかかる様々な災難、あるいは望ましい幸せな暮らし
    をめぐって展開される繊細でかつ迫真的な人間描写と風景描写の作品です。

 ※3:岩澤重夫画伯の絵画が常設展示されています。




◎ 龍安寺特別講演・拝観(講師:京都造形芸術大学歴史遺産学科教授・仲 隆裕教授)

  龍安寺は、徳大寺家の別荘だったのを、宝徳2年(1450)管領・細川勝元が譲り受けて寺地として妙心寺の義天玄承
  を開山として、創建されたものである。応仁の乱で焼失して、明応8年(1499)、勝元の子、政元が再興したが、寛政
  9年(1797)火災で方丈・仏殿・開山堂などを失った。現在の方丈は、そのとき西源院の方丈を移設したものである。
  方丈の前庭は枯山水の石庭として著名で、臨済宗妙心寺派に属し、大雲山と号し、禅苑の名刹である。